フォーカシングイリュージョンとは、ある前提条件があると幸せになれると思いこんでいること。日本語で「焦点化の幻想」、つまり間違ったところに焦点をあててしまうことです。
代表的なものは「お金があれば幸せになれる」「結婚すれば幸せになれる」などです。
幸せ研究をしていると経済と幸福度の相関関係はすごくでてくる話題です。
7500万ドル、日本円では年収800万を天井に主観的な幸福感は、その後比例しないという世界的な研究が有名です。
GDPと主観的幸福に関する国際比較ではGDPの低い国でも高い国より幸福度が高いなどがあります。
ただ、ある水準の経済力は不幸を予防するが、一定の経済的豊かさがあがっても幸福度に比例しないという事実です。
ようはマズローの欲求5段階の下位の部分が満たされると人はそれ以上の違ったものを求め始めることです。
戦争状態や飢餓状態の国では下位2つの物質的な欲求が強い。
いまの日本では承認欲求が強いようで、存在欲求が満たされていないんだろうなと思います。
ただ、このマズローも同時にすべてが満たされたとしても人は幸せではなく、あくまで欲求がカテゴライズするとこんな感じと言うだけのように思います。
幸せを研究していると究極、その人が幸せだと思えば幸せだと思います。
欲求が満たされなくても、お金がなくても、結婚していなくても、自分が幸せなんだと満たされていたら幸せ。
どんなにお金も地位も名誉もモテモテでも、その人が満足できないのであれば不幸だと思います。
足るを知ること。すでにすべて足りていて、満たされ、これでいいんだ、たった今これで完璧だと思えたら、それでいいのではないかと思います。
向上心をもってはいけないのではなく、なんでも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。
わたしは幸せとは天才バカボンの「これでいいのだ」と思っています。