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長野市, 長野県, Japan
男三兄弟の真ん中。子供3姫。趣味:いい言葉収集。仕事:長野市でステンレス、鉄でいろいろ作ってる㈱エクセルの社長。

火曜日, 10月 11, 2022

10/11 神君遺訓と英雄と義


毎朝、自分の戒めのために、家康に「神君遺訓」を読み上げています。

せっかちな私は「急ぐべからず」ということを念頭に、「不自由を常と思えば不足なし、心に望み怒らば困窮したるときを思い出すべし」本当になかなか質素倹約できません(涙)

 「勝つことばかり知りて負くること知らざれば害その身に至る」へんなプライドが威張った態度を取ったりしてしまっていることがあり反省です。

この最後の部分がとっても深いんです。「及ばざるは過ぎたるより勝れり」は、論語の「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」を改良したものだそうです。

論語は「なんでもやりすぎは足りないと同じぐらいよくない」といった意味ですが、家康は「足りないことは、やりすぎより優れている」といった意味に改良しています。「足りない」といことが優れているという倹約こそが素晴らしいというのは家康らしいです。

家康が、歴史上人物で不人気なのは有名ですが、私は好きです。歴史好きな私は英雄と言われる人気ものよりも、実際に成果をだした人を尊敬します。
確かに、信長や秀吉のようなイノベーターはカッコいいですが、私は人間臭い人が好きです。
日本人は真田幸村や直江兼続のような「義」に生きて華々しく散っていった人が好きですよね。幕末も竜馬や西郷さんのように志があって散っていった人を称賛するところがあります。
確かにステキですが、源頼朝や家康のような、卑怯?な手を使ってでも幕府を開いた人がいたからこそ、今の日本があると思います。
そんな家康の遺訓を読んでいると決して「義」を知らなかったことはなく、儒教の塊のようなこの遺訓から家康なりな「義」があったのだと思います。


来年の大河ドラマは「どうする家康」ですね。
 

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