12/10 海幸彦と山幸彦とウガヤフキアエズ

アマテラスの子というとちょっと違いますが天照大神と素戔嗚尊（すさのお）の誓約で生まれた五皇子の長男こと天忍穗耳命（あめのおしほみみのみこと）

アメノオシホミミとタカミムスビ（造化三神）の娘の栲幡千千姫命（たくはたちぢひめのみこと）との子が瓊瓊杵尊（ににぎのみこと）

ニニギは次男坊です。

ニニギは天孫降臨して宮崎なのか鹿児島なのかに降り立ちます。

そこで木之花咲耶姫（このはなさくやひめ）に一目惚れし、父の大山津見神（おおやまつみのかみ）に結婚の申し入れをすると快諾され、もうひとりの娘、石長比売（いわながひめ）も一緒に嫁がせました。

しかしイワナガヒメは不細工で送り返してしまいます。なんとイワナガヒメは不老長寿の神で、それ以来寿命ができてしまったということです。

また、ニニギはコノハヤサクヤヒメが妊娠したと言うと、本当に俺の子なの？とうたがい怒った姫は小屋をつくり籠もってしまい火をつけて子を産みます。

本当に失礼なニニギです。

コノハナサクヤヒメが炎の中で産んだ三柱

海幸彦こと火照命（ほでりのみこと）と火須勢理命（ほすせりのみこと）と山幸彦こと火遠理命(ほおりのみこと)です。山幸彦は彦火火出見尊（ヒコホホデミ）とも言います。

このあとは、有名な兄の海幸彦ホデリにしつこく釣り針を貸してくれといって山幸彦ホオリは釣り針を無くすというなんとも言えない物語になっていきます。

そこで無くして嘆いているところ竜宮城へ行き、海神の神（わだつみのかみ）トヨタマヒメと出会います。魚たちに聞き釣り針がみつかり、３年経ってもどると、実は１日しか時間が経ってなかった。浦島太郎の逆現象です。

それから兄と逆のことをやると兄が貧しくなり最後は服従させるという話。

神話はここから何を伝えたいのかよくわからないことが多いです。

そして、ニニギもホオリを後継に決め、豊玉姫との間の子が鸕鷀草葺不合尊（うがやふきあえずのみこと）

ウガヤフキアエズとタマヨリヒメの子が神日本磐余彦（かむやまといわれびこ）神武天皇です。

中空思想というのか、三人の兄弟で真ん中が語られず、代々の系譜も一つ飛ばしでその間がよくわからないという謎なストーリーです。

そして長男ではなく三男がつぐという流れが多く、なにを語っているのだろうと不思議に思います。

世界の神話は似通っていて、海幸彦と山幸彦の話も他の地域にもすごく似た話があるそうです。